「離婚をしたら住宅ローンはどうなるの」
「ローンが残っていても離婚できるのかな」
離婚をお考えの方の中で、このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな皆さんのために、離婚する際の住宅ローンについてご紹介します。
□住宅ローンが残っていても離婚はできる?
住宅ローンが完済されていない状態では、離婚できないとお考えの方も中にはいらっしゃるでしょう。
しかし、結論をいうと住宅ローンが残っていても離婚は可能です。
ここでは、ローンが残っている場合に離婚する際の押さえておきたいポイントを紹介します。
まず1つ目のポイントは、住宅ローンは半分に振り分けをしなくても良いことです。
離婚する際多くの場合が、夫婦同士で財産分与を行います。
住宅ローンはプラスとなる資産ではありませんが、財産分与が可能です。
しかし、住宅ローンは決して半分ずつに振り分ける必要はありません。
なぜかというと、住宅ローンは契約にもよりますが、半分ずつ支払って完済できるとは限らないからです。
2つ目のポイントは、住宅ローンを支払わなければいけない義務は名義人にあるということです。
夫婦の間でローンの返済額を割り振れますが、最終的に銀行への支払いをする義務は住宅ローンの名義人にあります。
ただし、家の名義人と住宅ローンの名義人は同じ意味を持たないため注意しましょう。
□どちらかが家に住む場合の住宅ローンはどうなるの?
離婚をする際、家を売る人もいますが中にはどちらかが家に残る場合もあるでしょう。
その場合、住宅ローンはどうなるのかについて3パターンに分けて解説します。
まず1つ目は、債務者とされる夫が家に残る場合です。
この場合は、住宅ローンの名義人である夫が、家に住みながら住宅ローンを支払う形が考えられます。
しかし、ローンの連帯保証人として妻が登録されている場合は、ローン返済が滞った際に妻の方へ請求が行われます。
後で問題が起こらないように、連帯保証人の変更をしておくことがおすすめです。
2つ目は、債務者の夫が家を離れる場合です。
たとえ家に住んでいなくても、名義人である夫が妻の代わりにローンを支払うパターンです。
妻が子供の親権を取る場合などに、この方法が選択されることがあります。
しかし、住宅ローンを支払わなくて良いことが妻にとって有利とは限りません。
夫のローン返済が滞った際には、家の差し押さえにも繋がるので注意が必要です。
3つ目は、夫婦どちらもローンを借りている場合です。
夫婦で住宅ローンを借りているのにどちらか一方が家を出てしまうと、契約違反として見なされます。
家の名義人を、家に残る側だけに変更したい場合はローンの借り換えをする必要があります。
□まとめ
今回は、離婚する際の住宅ローンへの対応方法について解説しました。
離婚したら住宅ローンはどうなるのかご理解いただけたでしょうか。
離婚時の住宅ローン問題は複雑だと感じる方も多いでしょう。
住宅ローンに関して夫婦間のトラブルを避けるためには、お互いによく話し合いを行っておくことが大切です。