後悔なく任意売却を行うためには、事前に成功事例と失敗事例を見ておくことがおすすめです。
実際に経験した方の事例を知ることで、情報が得られ、任意売却についてイメージしやすくなります。
そこで今回は、任意売却の成功事例と失敗事例、そしてメリットデメリットもご紹介します。
□任意売却の成功事例と失敗事例をご紹介!
任意売却は、住宅ローンの完済がまだできていない方で、競売よりも家の売却金をできるだけ多く得たい方によく利用されています。
しかし、任意売却を利用したことで成功した方と失敗した方、両方が存在します。
ここでは、その両者をそれぞれご紹介します。
*任意売却の成功事例
まずは、任意売却の成功事例についてです。
5人の家族を養っていたある男性は、13年前に住宅を購入しましたが、住宅ローンの他に多額の借入をしていたため返済に追われる日々を送っていました。
収入の減少に加え、子供に必要な養育費が年々増え、将来のことを考えると早めに家の売却をしようと決断しました。
任意売却を行ったことで、将来の金銭面に関する不安が薄れ、人生を一度リセットし新たな生活を踏み出せたと満足されています。
この成功例からわかる成功の秘訣は、早めの決断をしていたことです。
この方の場合は、住宅ローンや借金の返済が滞っていた状態ではありませんが、現在の収入状態を考えた時に、リスクを避けるために早めに売却を決断されました。
早めに決断をすることで、その分金銭面や精神的にも負担が減ります。
反対に決断が遅いと、任意売却そのものが行えなくなり、競売にかけられる可能性があります。
そのため、ローンの支払いが遅れていると感じたら、すぐに相談することをおすすめします。
*任意売却の失敗事例
続いては、任意売却の失敗事例についてです。
4人家族を養っていた男性は、6年前に住宅を購入したものの、任意売却で成功した男性と同様に住宅ローンとその他の多額の借入に悩まされていました。
リーマンショックにより収入が大幅に減少していたため、支払いは困難な状態でしたが、住宅を手放したくなかった男性は個人版民事再生を実施し、家を手放さずに済みました。
しかし、その後、会社の景気がどんどん悪化し、ローンの返済が滞り、結局競売で家を手放すことになってしまったのです。
ローンや多額の借入があり、返済が困難な状態でも、せっかく購入した住宅を手放したくないという方は多いでしょう。
その場合、家を手放さずに借金を減らせる個人版民事再生を選択される方がいます。
しかし、ここで注意しておきたいのは、個人版民事再生では住宅ローンの返済期間は伸ばせるが、残高を減らすことはできないということです。
そのため、結局同じ金額をずるずると長い間返済し続けなければいけません。
競売は、強制的に家を売却させられる上に、任意売却よりも売却金は少ないと言われています。
家を手放すなら、自分の意志で売却できる任意売却を検討しましょう。
□任意売却のメリットデメリットとは?
これまで任意売却の成功事例と失敗事例をご紹介しました。
ここでは、両者の事例を踏まえ、任意売却のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
まず、任意売却のメリットとしてあるのが、引っ越し代を工面してもらえる場合があることです。
一般的な売却法を利用したとしても、引っ越し費用は自分で支払わなければいけないことが多くあります。
しかし、任意売却では引っ越し代を代わりに支払ってもらえる可能性があるため、金銭的な負担が少なく引っ越ししやすいと言えます。
一方、デメリットなのが、債権者との話し合いで配分を調整する必要があることです。
話し合いで決めるということは、時に揉め事のきっかけとなり、調整が難しくなることが考えられます。
このことが任意売却の失敗事例とされることもあるため、話し合いを行う際には債権者との間でわだかまりが起きないように注意しなければいけません。
□まとめ
今回は、任意売却の成功事例と失敗事例、そしてメリットデメリットをご紹介しました。
紹介した成功事例と失敗事例から分かる大切なことは、決断はできるだけ早くすることと、決断が遅くなると競売にかけられる場合があることです。
当社では、お客様の家の売却をサポートしますので、ぜひご相談ください。