住宅ローンの支払いが厳しく任意売却を検討しているが、詳しいことは良くわからず困っているという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、任意売却で後悔しないために参考にしたい失敗事例についてご紹介します。
また、任意売却をで失敗する人の共通点についてもご紹介するので、反面教師としてぜひ参考にしてみてください。
□任意売却に失敗した事例をご紹介!
ここからは、任意売却に失敗した代表的な事例をご紹介します。
会社員のAさんは、住宅ローンの残高2900万円のほか、信販会社や消費者金融などからも多額の借り入れがありました。
給料の大幅減額によりローンの支払いが難しくなったものの、どうにかマイホームを手放さずに済む方法はないかと考え、個人版民事再生法の手続きを司法書士に依頼しました。
その結果、その場はしのげましたが、予想外に会社の業績が悪化し、すぐにまたローンの支払いが難しくなり、このままでは競売にかける事態になってしまったのです。
今回のAさんが失敗してしまった理由は、個人版民事再生法を選択したことにあります。
せっかく手に入れたマイホームを手放したくないという気持ちはよくわかりますが、個人版民事再生法は、よく検討して実施する必要があります。
そもそも個人版民事再生法とは、住宅ローンプラスそれ以外の借金があり毎月の返済額が難しい給与所得者が、自宅を手放さずに住宅ローン以外の借金を大幅に減らせる制度です。
2001年から始まった制度ですが利用者は少なく、その理由として、「個人再生は、住宅ローンの弁済ペースを遅くはできても基本的に弁済額は減らせない」というものがあります。
結局のところ、個人版民事再生法は、その住宅ローンの残金は変わらず、更に返済年数を今より長く支払う契約になるだけなのです。
また、マイホームに固執してしまうあまり、冷静な判断が出来なくなってしまうといった側面もあるため、対処法は専門家に相談するのが大切です。
□任意売却を失敗する人の共通点とは?
ここからは、任意売却を失敗する人の共通点を2つご紹介します。
1つ目が、知り合いの会社や弁護士に頼んでしまうことです。
知り合いに不動産会社をしている人や弁護士がいると、その人にお願いしてしまうことがあるかもしれませんが、それはあまりおすすめできません。
そのお知り合いが任意売却に詳しい人なら良いですが、ほとんどの不動産会社の人や弁護士は、任意売却のことを詳しく把握していません。
そのため、彼らの立場からすると、引き受けたものの何もできなかったという事態に陥りやすいのです。
2つ目が、家族の同意が得られないことです。
任意売却とは住宅ローン問題を解決する行為で、住宅ローン問題とは家の問題、すなわちそれは家族の問題となります。
任意売却活動がもう少しで完了という段階になっても、家族の誰かが反対すると失敗に終わります。
そのため、まずは家族の認識を一致させることが大切です。
□まとめ
今回は、任意売却を検討しているが詳しいことは良くわからないという方に向けて、任意売却で失敗しないために参考にしたい失敗事例についてご紹介しました。
また、任意売却を失敗する人の共通点についてもご紹介しました。
その他ご質問や相談等ありましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。